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zoom RSS 憲法を考えよう!

<<   作成日時 : 2017/05/03 15:45   >>

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今日5月3日は憲法記念日です。
我が国の憲法は施行されてから、ちょうど70年になりました。
基本的人権、主権在民、そして世界でも類を見ない、戦争放棄という条文をもつこの憲法は、70年間に渡り我が国が戦争をせず済んだことに、寄与をしていると思います。

例えばベトナム戦争で、アメリカから日本も兵力を派遣してほしいと要請された時、日本は憲法9条の規定によっ派遣はできません、と断ったかも知れません。
(勿論日本が70年間戦争をしないですんだのは、憲法9条だけでなく日米安保条約によるところも大きいと思いますが)
そして日本国憲法は、過去一度も改正されていません。
良い機会なので、憲法問題を考えてみましょう。

現在の自民・公明党の連立政権は、衆議院・参議院とも憲法改正を発議できる3分の2の議席を有しています。
憲法改正を悲願としている安倍首相としては、絶好の機会であることは間違いありません。
しかし護憲派は、戦争放棄を謳った9条を絶対改悪させまいと頑張っています。

私は今までずっと、自衛隊の存在と9条の関係に疑問を持っていました。
どう読んでも、自衛隊は憲法9条で認めていない軍隊ではないのか?
昨年、安倍内閣が集団的自衛権を解釈改憲で認めた時、護憲派は勿論のこと、大多数の憲法学者は立憲主義の否定であるとして反対しました。

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しかしその学者さんたちでも、自衛隊が違憲であることに言及する人は、原理主義的護憲論の人たちを除けば、ごく少数です。
心の中では違憲であると認めながらも、それを否定すると我が国の安全保障体制が根本的に崩れてしまうから、違憲であるとは言えないのでは、と思わざるを得ません。
でも、それこそ立憲主義の否定なのではないでしょうか。
(安保法制では違憲だと言いながら、自衛隊には目をつぶるのはダブルスタンダードです!)

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一年くらい前ですが、法哲学者で東大の井上達夫教授が書いた「憲法の涙」という本を読み、私がずっと疑問に思っていたことが腑に落ちました。
井上先生の考えを私なりにまとめると、以下のようになります。

井上先生は、「9条を削除しろ」と言っています。
日本は憲法9条によって戦力がないことになっているから、自衛隊という軍事組織と日米安保という軍事同盟を憲法で統制していない。
(日本の原発は絶対安全だから、事故を想定したマニュアルがなかったということと、似た面がありますね)
それなので9条を削除し、軍隊を持つことを認めろ、と言うのです。
(軍隊を持てと言っているのではなく、国民の判断で持てるようにすべきだ、と言っています)
その上で、自衛隊や安全保障を統制する規定を作るべきだと言っています。

そして、「もし戦力をもつなら徴兵制にせよ」と主張しています。
戦争というものは、自分とは関係ない志願した人たちが、遠いところでやっていればいい、というものではなく、自分たちに跳ね返ってくるものであり、自分や息子や孫などが戦場で死ぬかも知れない、戦闘で人を殺さなければならないかもしれないものなのである、ということです。
従って、政治家でも資本家でも官僚でも、あるいはその息子たちでも、すべて平等に徴兵制にすれば、無責任な好戦感情にあおられることの歯止めになる、というのです。
(政府高官の家族だからとか、金持ちの息子だからとかは一切関係なく、全国民平等に徴兵するのです)

そうすれば、すべての日本人は、いかに戦争を回避するかを真剣に考えざるを得ない、と言うわけです。
それでも戦争をせざるを得ない場合のために、自衛隊を持つという選択を認めなさい、ということです。

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今の若い人たちは、自分が戦争に行くなんてことを考えてもいないのではないでしょうか?
だからこそ政治に無関心で、安保法制を強行採決した安倍内閣を支持するのではないでしょうか。

私は井上教授の憲法論に共感を覚えます。
しかし国の安全保障は、憲法だけが問題なのではありません。
国(国民)を守るとはどういうことなのか、日本単独でそれが可能なのか?
2020年には改正憲法を施行したい、などという拙速なやり方でなく、広く国民の共感を得られるような議論や進め方で、時間をかけてやる必要があると思います。

安倍政権が、憲法改正の発議権を有する議席を確保している今のうちに、改定してしまおうと考えるならば、けっして良い結果は出ないと思います。
それよりも、国民が納得するような改正案をつくり、時間をかけて議論し、機が熟したら堂々と発議すれば、国民投票になったとしても、良い結果が出るのではないか、と思っています。

憲法改正は絶対にだめだ、とは言っていない野党が、安倍政権のもとでは反対だと言っているのは、安倍首相の政治手法に不信感を持っているからでしょうし、私も同じように思っています。

滅多に政治問題をブログ記事にしない私ですが、憲法記念日を機会に、皆さんにも憲法や安全保障について考えてほしく、異論を承知で記事にしてみました。

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コメント(7件)

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おはようございます。
5月も半ばとなりましたが、カンツォーネさんはお変わりなくお過ごしでしょうか?
日中は汗ばみますが、暑くもなく寒くもなく、ちょうど好い加減のこの季節心地良い風を感じながら、毎日ラナと散歩しております。一日があっという間に過ぎていってしまいます。たまには「日本国憲法」を考えてみる機会がなくてはいけないですよね・・・カンツォーネさんのブログで勉強させて頂きました。なにしろ常識がない私なもので・・・”安全保障について”主人がブツブツぼやいております。私は右から左へ聞き流しております。季節の変わり目、お体を大事になさってくださいませね。
オパール
2017/05/18 10:45
本当にこれからの日本というより世界どうなってゆくんでしょうね。
ノータリンの私でも心配になります。私はさておき子供や孫やひまごたたちの住む世界。無恥な私でもなんかいらいらすることばかりです。
そして地球温暖化の問題も・・・核や原子炉のない平和で住みよい美しい国になってほしいです。
平たく言えば、皇室典範などなども…老耄が考えても及ばないことですが、お話伺って勉強になりました。
S子
2017/05/19 12:20
美しいお花に慰められました〜〜♪
S子
2017/05/19 12:21
理論だって戦争は云々とお話しできませんが家族は戦争で無くす事はありませんでしたが横浜大空襲で家は焼かれて無一物、親がどれだけ苦労して私達兄弟を育てたかを聞いてるので戦争は嫌だ。
世界の情勢が不安でなりません。
さくらんぼ
2017/05/19 14:41
オパールさん、返コメントが大変遅くなり、申し訳ありません。
どんどん季節が進んでいき、各所で真夏日の便りを聞くようになりました。

憲法改正問題は、いよいよ安倍さんが本気になって来ました。
でも彼の今までの政治手法で改正を進めると、大変なことになると危惧しています。
広く国民が納得がするやり方で、十分議論をしてほしいです。
2020年に施行なんていう、議論より期限を優先した話などは、絶対に反対です。
主婦の方たちにも、ぜひ関心を持ってほしいと思います。
カンツォーネ
2017/05/24 21:17
S子さん、今の自民党一強体制では、日本が行き先どうなって行くのか、すごく心配です。
そう、憲法問題に限らず、原発廃絶、財政問題など、子供や孫たちの世代につけを残さない日本にするための議論をしなければなりません。

花の写真を褒めていただいて、ありがとうございました。
カンツォーネ
2017/05/24 21:26
さくらんぼさん、返コメ遅くなってすみません。
私の家族は東京に住んでいましたが、幸い戦災には遭いませんでした。
戦争のない日本にするには、どうしたらよいか?
憲法を改正すべきか否か、安保体制はどうするのか?
じっくりと時間をかけて、議論すべきだと思います。
カンツォーネ
2017/05/24 21:31

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